研修旅行 新旧の建築を巡る

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 全国各地に顕在する建築を訪れるのは旅の楽しみの一つです。
毎年恒例の埼玉住まいの会研修旅行は、ゲストの方3人にご参加いただき、9月4日(日)~5日(月)に行われました。
今年は福島方面。新旧の名建築を目の当たりにして、建築に込められた思いを感じ、そこを利用している方の素直な意見に耳を傾けるのは、少なからず建築的な刺激となります。
また、毎年感じるのは、見せていただく相手方の親切なご対応です。社屋や社員寮、図書館や研修施設、学校など見学先も様々で、それぞれ行く先々で私たちの研修の思いを汲んでいただき、説明や内部の見学など、ご丁寧な配慮にいつも頭が下がります。見学地の皆様に改めてお礼を言いたいと思います。
 今回も多くの見学地に赴き、いろいろな印象を持ちました。
見学地の一つ、田村市大越にある旧大越娯楽場は、大正15年に建てられた建築で、設計は今和次郎氏による珍しいものです。民俗学者、建築学者の印象の濃い今氏の実作を見るのは初めてのことで、また、戦時下を経て、東日本大震災にも耐えて今もこの建築があるだけでも感動的なことだと思いました。
繭やたばこの共同出荷場として使われる一方で、農閑期には村人の娯楽場として、映画や講談、演劇の会場に利用され、人々の心をつなぐ施設として愛されていたとのことです。今も剣道場として使われているその空間の親しみやすい空気は、利用するものを温かくつつんでくれるように思いました。一見軽快で華奢に見える構造体ですが、天井に隠された洋小屋組みや左右対称な軸組み構造の均衡により、粘り強い建築の生命を支えているかのようです。
 それぞれの建築に素晴らしいものを感じ、多くを掲載したいのですが、またの機会にしたいと思います。
 泊まりは母畑温泉、800年前に発見されたというやわらかいお湯に浸り、懇親を深めた旅でした。

2016.9.7 埼玉住まいの会 手島 亙
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by sumainokai | 2016-09-07 18:39 | Trackback | Comments(0)
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